朝のSting と 夜のNorah Jones

朝のSting と 夜のNorah Jones

朝のレコード

朝一番に聴きたい曲がある。Sting の Lazarus heart 。Nothing like the Sun のオープニングナンバー。

Sting Nothing Like The Sum

ブランフォード・マルサリスのソプラノサックスが印象的な曲である。高く突き抜けるようなサックスが明るい朝のイメージにつながる。朝、コーヒーを飲みながら聴くととても気持ち良い。

このアルバムは学生時代にCDで聴き、最近はサブスクで聴いていた。しかし、スティングの声をアナログで聴いてみたいという衝動に駆られ、最近レコードを買った。

店頭で見つけられず、メルカリにて。

あれ、なんかイマイチ。

届いたレコード。ジャケットは思っていたよりも汚れていたが、盤はキレイだったのでそこそこ満足。さっそく聴いてみる。

あれ?なんかイマイチ。

すぐに気づいた。ソプラノサックスのキレがなくなっている。硬く澄んだサックスが良かったのに・・・。全体を通して、ソプラノサックスだけが少し残念。スティングの声はまろやかになって良い感じ。

一概にレコードがいいとか、デジタルがいいとか言えないことをあらためて実感した。

夜のレコード

朝のLazarus heartに対して、夜に聴きたくなる曲もある。

Norah Jones の Don't Know Why 。ベッドの中で聴きたいというよりも、夜更かしの時に聴きたい。Norah Jonesの声が部屋を満たしてくれるのは幸せ以外の何者でもない。

これもCD、サブスクでの視聴だったが、最近レコードを買った。Norah Jonesの声こそレコードだろうと期待して。

Norah Jones / Come away with me レコードジャケット

『旧譜は中古で!』と考えるこじらせエコ

Don't Know Why が収録されているのは Come Away With Me というアルバム。最近、20周年のスーパーデラックス版とか20th anniversary edition が新品で販売されている。しかし、私には旧譜のレコードを新品では買わないというルールがある。中古があるのに新品を買うのは資源の無駄だと思ってしまう。

再びメルカリ訪問。数点が出品されているがおおよそどれも5,000円ぐらい。細かく説明されているものも、ほとんど説明のないものも。決め手にかけて、数週間は買わずにいた。

そんなある日、9,000円というのが出てきた。やけに高い。US盤マトリクス1−1と誇らしげに書いてある。AB面ともに最初の原盤ということらしい。知人からプレスは若い回数の方がいいと聴いていた私はすぐにポチッとした。1−1の盤が9,000円で買えるものなのか相場感も知らずに。

2−3日で届いた。確かに両面にマトリクス1の記載が両面にある。

いよいよ視聴。これは間違いなくレコードの方が好きだ。ハスキーでやさしい声が今まで以上に包み込んでくる。やさしさは満たされるを超えて、溢れていくぐらい。

意外に頑張る我が家のオーディオ

さらに嬉しいこともあった。それは高い声まできちんと鳴ってくれたことだ。サブスク&ブルートゥーススピーカーで聴くと、一番高い声のところで音が少しビリつく傾向があった。しかし、我が家のオーディオはそれを見事に鳴らしきってくれた。1960年代レコードプレーヤーと1980年代スピーカーの我が家のオーディオもなかなかやるもんだ。

聴きながら寝落ちしてみたいものだ

我が家のプレーヤーにはオートリターン機能がない。プレーヤーは針をあげて、回転を止めるまでずっと回っている。レコードにも針にも電気代にも良くない。

聴きながらそのまま寝てしまえると幸せなのはわかっている。しかし、我が家ではそれは許されない。

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